子どもの病気

伝染性紅斑(りんご病)

パルボウイルスの感染でおこる病気で、頬がリンゴのように赤くなるので、俗にりんご病とも呼ばれます。

終生免疫ができるので、一度かかれば生涯かかることはありません。

3~12歳の子供に多くかかる傾向があり、季節性は特にありません。7~8年周期で流行し、このときには、家族内発生や小学校での小流行がみられます。

症状

7~16日の潜伏期間を経て、特有な発疹が現れます。発疹は顔から始まり、前腕、大腿部、臀部に現われ、胸、腹、背中にはあまり現れません。

部位により発疹の形状がちがいます。

顔の発疹は、両頬がリンゴのように赤くなります。前腕や大腿部の発疹は、初めは、斑点状ですが、まもなく一円硬貨くらいの大小の円形の集まりとなり、この発疹は周辺部は、堤防状に隆起し、中心部は色が淡く環状に見え、全体としては編み状にみえます。

発疹は、現れて3~4日目がもっとも著明で、かゆみ、ほてった感じなどがしますが、暖めたり、日光が当たったり、泣いたりすると、再び明瞭になります。これが、この病気の特徴です。

熱がでないことが多く、熱がでても病初の1~2日間、37.5度くらいです。そのほかの症状もないことが多いのですが、ときに、せき、頭痛、のどの痛み、関節痛などがですこともあります。

治療

発疹のかゆみ強ければ、かゆみ止めを塗る程度で、特別な治療は必要ありません。

家庭での看護ポイント

本人は元気なので、病人扱いする必要はありません。しかし、日光にあたったり、摩擦したりすると、消えかかった発疹がぶり返してきますから注意しましょう。