子どもの病気

手足口病Hand,Foot and Mouth Disease

ある種のウイルスが感染し、手、足、口に水疱性の発疹の現れる病気です。生後七ヶ月から四~五歳の子供がかかりやすく、夏にはやることが多いですが、秋から冬にかけて流行したこともあります。

3~5日の潜伏期の後、手のひらや指の側面、足のかかとや親指などに水疱がまばらにできます。周囲が赤く緑どられた米粒大から小豆大の楕円形の水疱で、かゆみや痛みはありません。

水疱は破れることはなく、2~3日たつと、内溶液が吸収されて小豆色から飴色の斑点になり、数日で消えます。なお、足背やひざの関節の外側、臀部などにストロフルス様または汗疹様の発疹がでることがありますが、数日で消えます。

口の中の水疱は、くちびるの内側、頬の内側、舌、軟口蓋などに一、二個できますが、短時間で破られるので、普通は赤く緑どられた直径5~6mmの楕円形の潰瘍になっています。この潰瘍は、アフタ性口内炎のように食事のときに痛むので、食事をいやがることから、母親が気づくことがあります。

気づかない程度の熱が出ることが多いのですが、20%くらいの子供は38度前後の熱が2~3日でます。