皮膚の病気

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

手のひら(掌)や、足底(蹠)だけに膿疱性皮疹(膿をもった発疹)ができ、長期間にわたって再発をくり返します。胸鎖関節痛をともなうこともあります。発生頻度の高い代表的な膿疱性皮膚疾患です。

原因

視診で診断可能ですが、手足の白癬(みずむし)と区別するため、落屑(乾燥してはがれおちた皮膚くず)を苛性カリ法(KOH法)で処理し、顕微鏡で検査します。症例によっては、慢性扁桃炎、むし歯の検査、金属アレルギーのパッチテストで原因を明らかにします。

治療

副腎皮質ホルモン外用薬または光線療法(PUVAと呼ばれ、メトキサレン剤のオクソラレンの外用と紫外線を照射する方法)が実施されます。重症の場合はDDS(ジアフェニルスルホン、ダプソン。商品名レクチゾール)、コルヒチン剤、ビタミンA誘導体の内服療法が実施されます。原因が判明したら、原因除去治療(扁桃の摘出や歯科金属の除去)を行います。